ケチな料理人とビタミンの発見
- 北里柴三郎のところでも述べたが、エイクマンは脚気の原因が玄米の成分(ヌカ)にあることを実証し、ビタミン発見への道標をつけた。
- エイクマンは脚気の研究のためインドネシアを訪れた。
- 彼の使っているニワトリが脚気の症状を示し、いつの間にか症状が回復していた。
- 奇妙に思って原因を調べてみたところ、病院の料理人が几帳面で倹約家の人(ケチな人)に変わっていた。
- 料理人は、それまで白米を与えられていたニワトリに玄米を与えた。
- エイクマンはニワトリが玄米を与えられたことにより脚気が治ったことに気づいた。
- 刑務所で白米を食べている受刑者は脚気になるが、玄米を食べている原住民には脚気の発生率が低かった(日本ではこれとは逆に玄米を食べさせられた受刑者に脚気が少ないことに高木兼寛は気づいていた)。
- そのことを誰も信じなかったが、ホプキンスはそれを認め、マウスで実験し実証した。
- 米ヌカに含まれる成分が脚気の原因であるビタミンB1であることは1911年にフンクが発見している。