メンデルの法則 (1866年)

 

Mendelは修道院の庭にエンドウを植え、その種子の形や子葉、種皮の色など形質を利用して交配実験をし、1866年「植物雑種の研究」という論文を発表した 。

 Mendelの発見した遺伝の三つの法則
  1. 優劣の法則
    両親の形質の中には初代の子(F1)に現れやすい(優性な)ものと、現れにくい(劣性な)ものがある。
  2. 分離の法則
    劣性の形質も孫の時代(F2)になって現れる。
  3. 独立の法則
    性質の異なる形質、例えば、豆の色と皺は独立に遺伝する。
彼のこの研究業績は、当時は見向きもされなかった。
ダーウインがメンデルの法則を知っていれば「自然淘汰説」を支持する法則として,ラマルクの説を容易に覆すことができたであろう。






      

この当時には、両親の形質は液体が混じり合うように融合して子孫に伝わるという思想が強かったので、首の長いキリンも短いものも交配を重ねれば形質は混合希釈し、子孫は皆同じ首の長さになると考えられていた。
だから 当時は,ダーウインの「自然淘汰説」よりもラマルクの説の方に分があった。