研究用の動物を供給している業者には2種類ある。1つはUSDA CLASS Aの業者であり、この業者はクローズドコロニー等の建物の中で繁殖、飼育されている動物、あるいは繁殖コロニーを維持する目的のためだけに得られた動物のみを取り扱うことができる。もうlつはUSDA CLASS Bの業者であり、この業者はあらゆる動物の売買ができる。動物取扱業者という言葉にはブロカーやオークションのオペレーター、動物の売買の斡旋をする人、動物の輸送を商売としている人も含まれる。CLASS Bの業者だけが捨てられた動物を動物収容施設あるいは動物保護施設から得ることができる。
大学や他の研究機関は動物をパウンドから直接購入する場合と、USDA Class Bの業者からパウンド動物を購入する場合がある。13州(コネチカット、デラウエア、ハワイ、メリーランド、メイン、マサチュセッツ、ニュージャージー、ニューハンプシャー、ニューヨーク、ペンシルベニア、ロードアイランド、ベルモント、ウエストバージニア)の法律によって、パウンドあるいはシェルターは研究施設や免許を持つ業者に動物を譲渡することはできない。それらの州においては、研究・教育プログラムは自州以外のパウンドあるいはシェルターから入手したイヌとネコを供給するUSDA Class Bの業者や動物を繁殖している個人に依存している。また、USDA Class A業者が特に研究目的で飼育している動物を用いている。マサチューセッツは、パウンドあるいはシェルター由来の動物の使用を全面禁止している唯一の州であるが、研究機関は州内はもとより州外からのパウンド動物も使用することができない。
他の州、多くの市や地方のパウンドあるいはシェルターにおいては持ち込んだ人が拒否した場合や禁止する市条例がある場合には研究のために動物を譲渡しない。それらの地域においては法律で禁止している州と同様に、研究施設はUSDA Class Bの業者に依存している。