国動協の動管法改正の動きへの対応

松田幸久(秋田大学・医・動物実験施設)

1.国動協のプロフィール
 国動協(国立大学動物実験施設協議会)は,会員校の施設長,専任教官,事務官及び技官など動物実験施設の運営に携わる職員によって構成された施設の実務について協議するための協議体である.現在,国立大学の医学部や医学系・理学系研究所にある53の動物施設が加盟している.

 国動協の目的は国立大学における動物実験の精度と水準の向上を図り,もって医学・薬学・生物学等生命科学における教育及び研究の進展に寄与することである.その目的を達成するために,国動協内に幾つかの委員会が設置されているが,今回の動管法(動物保護法)改正に対応する委員会は動物実験福祉委員会(旧動物実験の在り方調査研究小委員会)である.

2.動管法改正の動きに対するこれまでの取り組み



3.今後の取り組み
 動物実験の在り方調査研究小委員会を引き継いだ動物実験福祉委員会の委員には実験動物学の専門家である専任教官だけでなく,動物実験の主体者でもある施設長をも含めた.動管法改正への対応は動物実験福祉委員会において行われることとなるが,新委員会は10月に発足したばかりであるため,今後の対応については現在検討中である.本シンポジウムにおける討論も大いに参考とし,また,関連学会あるいは公私立動物実験施設協議会とも協調して対処していきたい.