慰霊のことば
平成20年度秋田大学実験動物慰霊式にあたり、利用者を代表して、医学医療の発展のために尊い命を捧げていただいた多くの実験動物に対し、
謹んで慰霊の言葉を述べさていただきます。平成19年度における本学動物実験部門において実験に使用された動物は、マウス29,715匹、ラット2,917匹、ウサギ313匹、モルモット82匹、
イヌ8匹と合計33,035匹を数えました。これら多くの実験動物の犠牲により、基礎医学、臨床医学、獣医学の分野において貴重な研究成果が得られ、44編の論文、135件の学会発表がなされました。
また、18名の方が動物を用いた研究により本学で学位を取得しております。
近年のめざましい医療の進歩は私たちがより健康に生活できるよう多くの恩恵を与えてまいりました。具体的には、様々な疾患における新たな治療法、診断法、
新薬の開発などが挙げられますが、これらは数多くの実験動物の犠牲の上に成し遂げられてきたことは言うまでもありません。私たちは、医療の発展のために犠牲となった多くの実験動物
に対し、常に哀悼と敬意の念を忘れることがあってはなりません。
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