トピックス

2023年04月25日(火)

秋田大学研究グループの成果が国際科学雑誌「Journal of Experimental Medicine」に掲載

慢性気道アレルギー炎症を制御する新規メカニズムの解明
~2型自然リンパ球の活性化による細胞死~

秋田大学大学院医学系研究科 海老原 敬 教授らの国際共同研究チームは、慢性気道アレルギー炎症を制御する新規メカニズムを解明しました。2型自然リンパ球(ILC2)は、アレルギー炎症を誘導するリンパ球です。今まで過剰に活性化したILC2が除去される生体メカニズムは明らかになっていませんでした。海老原教授らは、TIGITという細胞膜受容体が活性化しすぎたILC2に発現すると、近くにいるマクロファージによりILC2が除去されるという現象を見出しました。この現象を利用することにより、新規慢性アレルギー治療の開発につながる可能があります。

この成果は、Journal of Experimental Medicine誌へ4月10日に掲載され、この研究成果について、令和5年4月14日(金)午後2時から秋田大学医学部管理棟会議室において、記者発表を執り行いました。

喘息などの慢性アレルギー炎症を引き起こす活性化したリンパ球が、生体から除去されるメカニズムを解明した微生物講座 海老原敬教授(左)と耳鼻咽喉科 山田俊樹医員(右)、中央は羽渕友則医学系研究科長