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2021年12月08日(水)

経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)を開始しました

附属病院は、大動脈弁狭窄症に対する低侵襲なカテーテル治療である「経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)」の施設認定を2021年11月30日付で取得し、初症例および第2例目の治療を12月8日に実施しました。

大動脈弁狭窄症は、心臓と大動脈の間にある血液の逆流防止弁である大動脈弁が劣化し、開かなくなる疾患です。心臓に強い負荷が掛かるため、未治療では予後不良で、発症から3年以内に75%の患者が死亡すると言われています。高齢化社会を背景として患者数が著増していますが、従来の外科的弁置換術は一定の侵襲を伴うため、高齢者や合併症を有する患者でしばしば実施困難でした。「経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)」は、全身麻酔または深い鎮静下の局所麻酔のもと、主に太腿の付け根の血管から人工弁を搭載したカテーテル(細い管状の医療器具)を通し、劣化した大動脈弁の内側で人工弁を拡げて置き換える治療法です。低侵襲で手術時間が短いことから、外科的弁置換術が困難な患者でも実施可能で、術後早期に日常生活に復帰できます。「経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)」の施設認定および実施は、秋田県内では附属病院が初です。県民の皆様や地域医療機関の期待に応え、地域医療を向上させるため、チーム一丸となって取り組んでいきます。