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2021年11月26日(金)

Nature Communications誌にCOVID-19重症肺炎に対するACE2様酵素B38-CAPを用いた治療法開発に関する研究成果を発表

分子機能学・代謝機能学講座の久場敬司教授、山口智和助教らの研究グループは、国立医薬基盤・健康・栄養研究所・霊長類医科学研究センター、東京大学医科学研究所、国際農林水産業研究センター、国立感染症研究所、香港大学、群馬大学、秋田県総合食品研究センター、ブリティッシュコロンビア大学との共同研究により、白神山地の土壌から分離した微生物の産生するアンジオテンシン変換酵2 (ACE2) 様酵素B38-CAPが新型コロナウイルス感染による重症肺炎に対して治療効果を発揮することを明らかにしました。ACE2は新型コロナウイルス感染の受容体である一方で、ACE2の酵素活性は生理活性ペプチドを分解することにより心不全やSARS肺炎の重症化を阻止することが知られていました。今回、ハムスターやヒトACE2発現トランスジェニックマウスを用いた新型コロナウイルスの感染実験により、B38-CAPがACE2様酵素として肺炎の重症化を阻止することが明らかになりました。本研究成果は新型コロナウイルスやその他の原因による重症肺炎に対する新しい予防治療法の開発に結びつくことが期待されます。

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論文タイトル

ACE2-like carboxypeptidase B38-CAP protects from SARS-CoV-2-induced lung injury.

掲載雑誌

Nature Communications 12, 6791 (2021)
URL:https://rdcu.be/cBR60
https://doi.org/10.1038/s41467-021-27097-8

論文著者

Tomokazu Yamaguchi#, Midori Hoshizaki#, Takafumi Minato#, Satoru Nirasawa, Masamitsu N Asaka, Mayumi Niiyama, Masaki Imai, Akihiko Uda, Jasper Fuk-Woo Chan, Saori Takahashi, Jianbo An, Akari Saku, Ryota Nukiwa, Daichi Utsumi, Maki Kiso, Atsuhiro Yasuhara, Vincent Kwok-Man Poon, Chris Chung-Sing Chan, Yuji Fujino, Satoru Motoyama, Satoshi Nagata, Josef M. Penninger, Haruhiko Kamada, Kwok-Yung Yuen, Wataru Kamitani, Ken Maeda, Yoshihiro Kawaoka, Yasuhiro Yasutomi, Yumiko Imai, Keiji Kuba1#*. #equal first author, *corresponding author

論文掲載日

2021年11月23日