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2021年11月16日(火)

附属病院中央手術部に、ハイブリッド手術室が設置されました。

附属病院は、中央手術部の手術室を一部改築し、ハイブリッド手術室を設置しました。この手術室は11月4日から稼働を開始し、11月7日にハイブリッド手術室開所式および記者発表を行いました。ハイブリッド手術室とは、手術台と心血管X線撮影装置を組み合わせた高性能機器を有する手術室のことで、侵襲の大きい心臓や大動脈疾患の手術治療に対して低侵襲的なカテーテル的治療を可能にし、脳血管や末梢血管に対する高度な医療技術にも対応します。

この手術室で可能となる代表的な術式に経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)があります。重症大動脈弁狭窄症の患者様で、高齢や様々な合併症を有し外科的手術が困難とされた方に対してもTAVIによる治療が可能となります。秋田県は高齢化が全国一であることから重症大動脈狭窄症の患者様も多く、この低侵襲なカテーテル的治療には大きな期待が寄せられています。当院は県内初のTAVI実施施設として認定され、いよいよ12月より治療を開始します。またカテーテル的に大動脈疾患を治療するステントグラフト手技もこの手術室で行うことで、より正確で効果的な治療が可能となります。

ハイブリッド手術室
11月7日(日)に公開したハイブリッド手術室内部

教授
ハイブリッド手術室の説明をする山本浩史教授(左)、渡邊博之教授(右)