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2016年11月25日(金)

“県民の命を守る”秋田大学医療フォーラム「脳卒中を乗り越えて」を開催

●パネルトークの様子

●附属病院で最新の手術機材の説明を受ける宮川大助・花子さん

 秋田大学医学部・附属病院は、11月19日、脳血管疾患をテーマとした“県民の命を守る”秋田大学医療フォーラム「脳卒中を乗り越えて」を開催しました。  今回のフォーラムは、専門医らの講演やパネルトークを通して、脳卒中をはじめとする脳血管疾患への理解を深め、発症が生死に関わるケースも多いことから迅速な治療や日ごろからの予防の重要性を学ぶことを目的に開催され、一般市民ら約300人が参加しました。
 山本文雄学長の開会挨拶の後、伊藤宏医学部長の進行により、医学部附属病院脳神経外科の清水宏明教授が「脳神経外科の立場から」、循環器内科の渡邊博之准教授が「心原性脳梗塞について」、また、リハビリテーション科の松永俊樹准教授が「リハビリテーション科の立場から」と題しそれぞれの疾病の機序や特徴、迅速な治療や日ごろの予防の重要性について講演しました。また、医学部保健学科の中村順子教授が「訪問看護の立場から」として、在宅看護による社会復帰に向けた取り組みなどについて講演を行いました。さらに、堀井啓一秋田県副知事が、長らく県民病とも言われてきた脳卒中に関する同県の現状について説明し、県を挙げての取り組みを紹介しました。
 講演後の舞台には、ゲストで漫才コンビの宮川大助・花子さんが登場。大助さんは平成19年に軽度の脳出血で倒れ、その後舞台への復帰を果たしており、発症から今日までの道のりを笑いを交えて披露しました。また、専門医とのパネルトークでは、来場者から事前に受け付けた質問に答える形で、自らの経験や家族の支えの大切さなどを語りました。
 大助・花子さんは、前日に医学部附属病院とシミュレーション教育センターを訪問し、最新の治療とリハビリの現場を見学しました。