医学系研究科長 挨拶

医学部長・医学系研究科長 澤田 賢一 (平成24年4月)

医学系研究科長 挨拶

人と真摯に向き合う。

秋田大学で医学に関わる者を代表して、まずはこの姿勢が揺るぐことがないよう常に心の支柱として、日々に臨むことをお約束します。ここ秋田から全国、そして世界に発信を続けながら、我々が目指すのはただ一つ。「信頼」される医療です。

秋田大学医学部は1970年、我が国における戦後初の医学部として創設されました。立ち遅れた秋田の医療を憂いた県民が一丸となって国を動かし、開設されたものです。秋田大学医学部は、この地に暮らす人々の「希望」を具現化したものでした。保健学科(4年課程)は、秋田大学医療技術短期大学部(3年課程)を改組して,2002年10月に新しく医学部に設置されています。保健学科の前身は秋田県立高等看護学院と秋田県立保健婦学院、そして医学部の前身は秋田県立中央病院。共に県立の医療機関の流れをくみます。その足跡をたどれば、県民の暮らしと共に「成長」してきたことがわかります。

秋田大学医学科の歩み。

1976年に最初の卒業生を世に送り出しました。これまでに医学科では3,465名が卒業しています。臨床面では、秋田県内はもとより全国各地の医療を担うとともに、研究面では、多くの卒業生が優れた研究を世に示し、その結果として医療界の様々な分野の指導者として活躍しています。

医療を通じて人と真摯に向き合うためには、高度な知識・技術に裏打ちされた「プロ」の力量は当然として、それ以前に「人間」の度量が問われると考えています。本学部では、入学直後から、症例・事例ベースで、将来どの分野でも重要な診療科横断的プライマリケア教育・医療コミュニケーション教育を開始しています。さらに、同時期から大学内診療科のみならず、県内の医療機関、医師会、行政の皆様とともに、医療人としての使命感・プロフェッシナリズムの意識を育成することを目的として早期臨床実習を開始しています。多くの皆様の力によって、人として、そして医療人として育まれていきます。

「患者優先」の医療。

現在、国内の医療においては、地域と専門性における医療者の偏在が深刻な問題となっています。秋田大学医学部の目標は、極めてシンプルです。患者優先の医療。それしかありません。そのために臨床・研究・教育の三本の柱を強固なものに育て、知識と技術を積み重ねていきます。

基本は人。地域の中で育てられ、その過程で地域に還元することを目指す。同時に世界を意識して探求、研鑽を重ねていきます。秋田大学医学部の門は常に、皆様に向かって開かれています。多くの「後輩」たちにくぐっていただき、医療人として羽ばたいていただきたい。

どうか皆様方のより一層のご支援をお願い申し上げます。共に歩んでいけることを願っています。